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column 店舗運営失敗談

 

おかげさまでCLUTCHを設立して2期目の決算を迎える事ができ新店舗の出店も決まりました。

現在は黒字転換し、好調な流れになりつつありますがここまでの道の大きな失敗もありました。

 

Mirrorballに在籍していた頃から含め、新店の立ち上げを5店舗、オープン準備を含めると7店舗経験させていただいたのですが、この中で最大級につまずいたのは難波出店の時でした。

 

お手頃価格のサロンが増え、価格だけでは勝ち残れない。そんな状況の中、なにかウリとなるものを明確に打ち出さなくては。

 

そういう思いからウリに選んだのが、【エッジの効いた個性的なデザイン】でした。

当時、お手頃価格にカジュアルモードなデザインをウリとしているサロンはなく、その理由を、お手頃サロンはスタイリストを中途採用する事が多く、下積みを経験した店舗がバラバラなため、得意なデザインも人それぞれで個性的なデザインを打ち出す事が不可能だったのではないか。

 

というう仮定の元、オープン当初から個性的なデザインを全面に打ち出し、そのテイストが好きなスタイリストに絞って求人をかけていく。という作戦をたてました。

 

 

さあ結果はどうか・・・・

 

この時同じビル、同じ日に系列店のルアナ店、女性スタイリスト専門店を同時にオープンしたのですが、1ヶ月目の売り上げは100万以上の差がつき、お客様人数でいくと200名ほどの差が出ました。

 

全く同じ条件でスタートした比較対象があったため、ウリが支持されていない。といううのは明らかでした。

 

正確に比較対象があり効果測定ができたので早急に方向転換をし、どうにか起動に乗せる事ができたのですが、たくさんの反省点が浮き彫りになりました。

 

独立1店舗目の戦略をかんがえる。と仮定して、その反省点と対策についてまとめていきたいと思います。

 

今まで過ごしてきた美容師人生の中で、独立するならこうしよう。ああしよう。と妄想や計画を立てているものだと思います。

 

そしていざ独立。やってしまいがちなのが、その理想を詰め込みすぎ、思い込みと言う勘違いに気づかず、上手くいかない。

創業時にはとにかく資金がありません。上手くいかないまま運転資金が底をつき、あえなく倒産。

 

そう、まず考えなくてはいけないのが限りある「運転資金」

 

創業時の最優先事項は【最速のタイミングで黒字化すること】

 

 

一番の反省点として、

 

  • 考えている作戦が当たるか当たらないか未確定の状態。
  • 年単位で耐えられるほどの資金がない状態。

 

この二つの条件を持ったまま実行してしまったことです。

 

どちらかの条件がクリアできていれば別の話ですが、まず最初の段階では自分お思い込み、理想、こだわりを証明することよりも、赤字状態から脱却することを優先的に考えましょう。

 

その方法として有効なのが

 

  • モデル店舗の調査
  • モデル店舗の決定及び完全コピー
  • オープン後モデル店舗と照らし合わせて差を考察修正する。

 

上手くいっている店舗に上手くいく理由があります。0ベースからビジネスモデルを考えるよりはるかに成功確率は高く、またノウハウの蓄積につながります。

 

また、上手くいかなかった時にどこが違うのかお手本があることにより、改善のスピードが上がります。

 

モデル店舗の調査の方法としては、ホットペッパーのランキング、また各媒体の担当者さんに今売れている店舗を聞いてみたり、美容師仲間からの情報などから店舗を割り出し広告からまず確認という流れなのですが、注意したいのは広告だけを見ても本質を見間違えることがあります。

 

調査内容としては広告の確認と「口コミの確認」

 

なぜお客様から支持を得ているのか、高評価のお客様の内容を確認、共通点を模索します。

書かれている内容をリストアップすると意外な点が出てきたりするものです。

その点を踏まえ実際に店舗にお客様として行ってみるのが一番かもしれません。

 

そこで感じた事を含め、広告、内装、あらゆるものを成功例からコピーして実践してみる事で、事前調査では気づかなかった強みを発見しノウハウとなることもしばしば。

 

また実際やってみて、なぜ当たるのか分からないけどあたる。なんてこともありますが、その不明点を仮定立て、勉強していくのもおすすめです。

 

 

まだ誰もやっていないような《ウリ》を打ち出し、お客様からの支持を得られればとてつもなく大きなリターンを得ることができます。

また、初めのスタートで上手くいかなくても、徐々に周知されあるタイミングで爆発的に当たることもあるかもしれませんが、ほぼ博打。

 

ある程度軌道に乗って赤字期間が長くても挑戦できる資金力がついてからの挑戦をおすすめします。

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