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column ◆【基礎知識】縮毛矯正を絶対に失敗しないために知っておくべき6つの重要なこと!!◆

 

今回は、関東エリアディレクターの南さんにご協力して頂き

これからの梅雨時期にご予約が増える【縮毛矯正の基礎知識】を改めてご紹介していきます。

 

「クセ毛で悩むお客様に気持ちを込めてかけたはずの縮毛矯正が失敗した。。」という経験をした美容師さんも多いと思います。

失敗の原因は主に、薬剤の選定・塗布方法・アイロン方法です。

縮毛矯正を綺麗にかける方法について知って頂き、美容師もお客様も幸せになれるようにと言う思いで記事をまきました!

 

1・薬剤の選び方

縮毛矯正の薬剤をお客様に選ぶ際に、間違えてしまうと失敗するのですが、なぜ間違えてしまうのか。

それは、初めて出会ったお客様に対して毛髪診断をしても、実際に薬剤を塗布してみないと確実にあっているかわからないからです。

 

同じお客様を2回目、3回目と縮毛矯正をさせて頂き、カルテを見ながら一番合う調合をしていくわけです。

薬剤の強弱の種類も大きく分けて3種類くらいあります。一番弱い薬剤と一番強い薬剤と真ん中の強さの薬剤があり、それらを調合して塗布していくわけです。

今まで縮毛矯正をやってきた他のお客様の経験を活かして選定していくわけです。

 

そこで、今までの経験でやってもうまくいかない、失敗することがあるのですが、

直せる失敗と、直せない失敗があります。

 

それは、薬剤選定が弱かったため、髪の毛のクセが伸びていない場合です。

この際は髪のダメージも少ないため、もう一度縮毛矯正をすれば直せます。

反対に、薬剤選定が強かったため、髪がチリチリになってしまった場合、それを直せなくなるわけです。

なので、僕のやり方では、過去の経験と、初めて出会うお客様の毛髪診断をすり合わせて考えて、今回使用する薬剤を思ったより少し弱い薬剤を選ぶようにしています。

そして、全体塗布を完了したら、一番最初に塗った部分を軟化チェックします。

 

その際に軟化を全然していなかったら、もう一段階強い薬剤をすぐに再塗布します。

いきなり初めから強すぎる薬剤の選定をしないようにすることがお勧めです。

2・薬剤塗布の方法

塗布した薬剤の量がパネル(髪の毛)ごとに少なかったり多かったりムラがあると、薬剤が効きすぎてしまったり、効かなかったりしてしまい、失敗する部分が出てきてしまいます。

 

まず、塗布する前に、ハケに薬剤をのせる時の量がいつも同じになっている必要があります。ハケにのっている薬剤の量がバラバラだと髪の毛への塗布量も均一になりません。

そこが重要なのと、細い毛には塗布量を減らして、太い毛には塗布量を増やす必要があります。

 

どういうことかというと、前髪や顔周りの髪の毛が細いところには塗布量を減らし襟足やバックの髪の毛が太いところには塗布量を増やす必要があるのです。

お客様によっては、顔周りの髪の毛がとても細く、後ろの太い毛と同じ時間をおくと効きすぎてしまいます。

 

その際は、後ろから塗布して時間をおいてから顔周りを塗布する

もしくは、顔周りの薬剤を弱いものを選ぶなどの工夫が必要になります。

 

あとは、塗布しながら髪の毛によく浸透するようによく揉みこむことや、前回縮毛矯正した部分へ1センチオーバーラップさせて塗布することも合わせて大切になります。

3・軟化チェック

薬剤が髪に効いているかチェックを行う際に、髪が固い状態でお流ししてしまうと失敗してしまいます。

 

軟化が不十分であるのに、次のアイロン操作でまっすぐにしても、最後はクセがもどってしまうことが多いので、この軟化チェックができないと縮毛矯正が上手くいきません。

軟化チェックの考え方は、「髪の弾力をみる」ために髪を1本曲げてみて柔らかくなったか、まだ固いかをチェックすることです。

 

僕がよくやる方法は、テールコームの棒に髪を巻き付けてみて、手を離した瞬間に、髪の毛が棒からスルスルと逃げていったら「髪はまだ固いようだ。」

髪の毛が棒にくっついたままであれば「軟化したようだ!」と判断します。

 

塗布方法でも説明しましたが、

もし顔周りが軟化OKで、後ろが軟化不十分な場合、後ろに少し強い薬剤を再塗布します。

よく、放置時間をのばすという判断をする美容師さんもいますが、上記の場合は、再塗布することが一番有効で時間短縮にもなるのでお勧めです。

4・ストレートアイロンの熱を「2秒以上」

髪の毛を軟化させることに成功しても、ストレートアイロンの熱が髪に伝わっていないと熱固定できず、最後の仕上がりで艶が出ず、失敗します。

 

180度のアイロンの熱を「約2秒以上」髪の毛に与えないと、熱固定されないので、もしアイロンと髪の毛の触れ合う時間が2秒未満になってしまっていると失敗の原因となります。「1・2」と心の中で唱えながらアイロンスルーをしてください。

 

いつもよりだいぶ遅いスルーになることに気づくはずです。

頭皮の近くで、初めからゆっくりスルーをしてしまうと火傷してしまうので、初めは素早いスルーで蒸気を飛ばし、2回目でゆっくりスルーすることをお勧めします。

5・ストレートアイロンの後に「ドライカット」

僕はアイロンが一通り終わってからカットをしています。2剤をつける前にドライカットをして、毛先にアイロンでCカールを入れてから縮毛矯正2剤を塗布します。

 

この工程により、特に前髪がCカールになりやすいです。

 

縮毛矯正が終わってから、前髪のカットをするとまっすぐになりすぎてしまいますが、ドライカット後にもう一度Cカール入れることで自然な前髪になるのです。

また、ショートボブの際にも同じく有効です。

 

もう一つ、毛量調整なども先にしておければ、仕上げの際に早く乾くのと、最後に髪の毛が頭に残ってしまうのを防げます。

6・「ダブル還元」

縮毛矯正の薬剤1剤には大きく分けてチオグリコール酸とシステアミンがあります。

 

チオグリコール酸は、一番強力な1剤を作ることができる薬剤です。システアミンは、よく「コスメ縮毛矯正」と呼ばれ、化粧品登録の優しい薬剤です。

結論、この大きく分けた二つの薬剤を混ぜて調合して使うことが縮毛矯正を綺麗にかけるために必要です。どちらの薬剤も美容室で用意されていないと僕は非常に困ります。

 

それはなぜなのか、髪の毛の中のコルテックスという部分に働きかけて縮毛矯正をかけているのですが

そのコルテックスが2種類あり、一つは、水と交わりやすい(親水性)コルテックス、もう一つは水をはじく(疎水性)コルテックスがあります。

 

親水性コルテックスには、チオグリコール酸が効いてくれて疎水性コルテックスには、システアミンが効いてくれる。

そのため、この二つの薬剤を混ぜて使うことが有効なのです。

最近では、還元力(結合を切る力)が強いが、軟化力(髪を柔らかくする力)が弱い薬剤も出てきており、縮毛矯正薬剤の考え方が変わっていきそうな未来もありますが、

まず、最低限、チオグリコール酸とシステアミンの両方の薬剤を用意していることをお勧めします。

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

この記事の縮毛矯正を綺麗にかける方法は、僕がセミナーを受講して勉強した知識や14年美容師を続けてきて大切だと思ったことをあげさせて頂きました。

 

ご紹介した美容師の方々のやり方に共通するところと相違するところとあり、美容は奥が深いなぁと思います。

 

常に進化する技術や考え方に対して、僕らは柔軟に対策と勉強をしていくことが必要だと思いますので、

ぜひ、一つでも参考になることがあれば嬉しいです。

 

 

 

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